密かにブームの"整体枕"!
ストレートネックの原因
ストレートネックとは、頭を支える頚椎(くび)が真っすぐになっている状態のことをいいます。
本来、頚椎は体の前方に向かって突き出すような弓なりのカーブを描いてる状態です。人間の体は頚椎の緩やかなカーブと首の筋肉により頭をバランス良く支えていますが、ストレートネックの場合重さを上手に分散できないため、首や肩に余計な負担を掛けてしまうのです。
ストレートネックには次のような原因が多く見られるのです。
- ・長時間のパソコンやスマホの使用
- ・枕が自分に合っていない
上記の理由について、順番に解説していきます。
長時間のパソコンやスマホの使用
ストレートネックの主な原因として挙げられるのは、パソコンやスマホを長時間使用していることなのです。
ノートパソコンやスマホは目線を下に向けて使用することが多く、自然と頭を前に傾ける姿勢を取り、首への負担が増してしまいます。そして、首の筋肉が緊張して硬くなると、頚椎が引っ張られてストレートネックになってしまいます。
また、パソコンやスマホの長時間の使用により猫背になると、頚椎は頭の重みで前に倒されるので、ストレートネックを発症する可能性が高まるのです。
つまり、長時間のパソコンやスマホの使用以外に、デスクワークや読書、電車での居眠りなど猫背になりやすい姿勢を取り続けても、ストレートネックになりやすいので注意してください。
枕が自分に合っていない
ストレートネックの原因として、使用している枕の高さが自分に合っていないケースが考えられるのです。
枕の高さが自分に合っていないと、寝ている際に、首が不自然な角度で維持されるため、ストレートネックになる可能性が高まります。
例えば、使っている枕が高すぎると、本来なら前に向かって突き出してカーブを描いている頚椎が無理やり真っすぐになるため、余計な負担を掛けてしまい、首の筋肉が硬くなってしまいます。
また、枕が硬くて頭が沈まないと、高さが合っていない時と同様に首に余計な負担がかかり、ストレートネックのリスクが高まるので注意が必要となります。
ストレートネックと枕の関係性
ストレートネックの主な原因は、パソコンや枕による無理な姿勢を長時間続けることでなってしまいます。そのため、ストレートネックを予防、あるいは改善するには姿勢の意識が大事になっていきます。日中のデスクワークやスマホの使用時に猫背にならないように意識してみましょう。 また、睡眠時の姿勢も同じくらい重要になります
人間は1日の約3分の1を寝て過ごしています。仮に、枕が自分に合っておらず睡眠時の姿勢が悪ければ、ストレートネックのリスクを高め、体に悪影響を及ぼす恐れもでてきます。
そのため、ストレートネックを予防、あるいは改善するためには、体への負担が少ない姿勢で寝られるように、自分に合った枕を選ぶようにしていきましょう。
ただし、枕だけでストレートネックが改善するとはいい切れないです。首こりや肩こりを感じる、腕や手のしびれが気になるなど、ストレートネックの症状が悪化している方は、医療機関への受診をおすすめいたします。
ストレートネックにおすすめの枕の選び方
ストレートネックの改善におすすめの枕は、理想的な寝姿勢を維持できる枕でしょう。
仰向け寝をした際に「背骨がS字にカーブする状態がそのままキープできる理想的な寝姿勢」の状態だと、首にかかる負担が少なくなります。
上記の理想的な寝姿勢を維持するために、枕を選ぶ際に確認すべきポイントを解説しましょう。
高さで選ぶ
枕を選ぶ時は、仰向け寝をした際に頭の中心と肩の中心がまっすぐになる高さの枕を選びましょう。
頭の中心と肩の中心が真っすぐの高さだと、頚椎が前に向かって緩やかなカーブを描く理想的な姿勢を維持できるので、ストレートネック改善に繋がるでしょう。
また、寝る時は肩のあたりまで枕を深く入れておくと、頚椎を支えやすくなるので、首の周りの筋肉がリラックスした状態で眠ることができるでしょう。
硬さで選ぶ
ストレートネック改善のために枕を選ぶ際は、硬さに注意してください。枕が柔らかいと頭の重みで沈んでしまい、理想的な高さを維持できずに、顎が上がって頚椎に余計な負担をかけてしまうようです。
できれば硬い枕が望ましいですが、硬すぎると頭が沈まず、顎が下がってしまい気道が塞がる場合もあります。気道が塞がるといびきをかくようになり睡眠の質が低下してしまうので、ストレートネックとは別の問題が発生してしまいます。
硬さで迷う場合は、自分で調整できるタイプの商品を購入したり、タオルを折り畳んで調整したりしてみましょう。
弾力性で選ぶ
枕には高反発と低反発のタイプがあります。ストレートネックの改善のためには、寝返りが打ちやすい反発力の高い枕が望ましいようです。
反発力が高い枕だと、寝返りが打ちやすく、頚椎が前に向かって緩やかなカーブを描くという理想的な寝姿勢を保ちやすいというメリットがあります。
そのため、ストレートネックで悩んでいる方は、弾力性があり、型崩れしにくい高反発ウレタンやファイバーなどを選ぶことがおすすめです。
ただし、硬すぎると頭が沈まず、かえって頚椎に負担を掛ける恐れがあるので、購入する際は注意してください。
素材で選ぶ
枕は使用している中材(素材)によって寝心地や性能が異なります。ストレートネックには硬めの素材として、高反発ウレタンやファイバーなどがおすすめですが、自分に合った寝心地の素材を選ぶことも重要になります。
横幅で選ぶ
寝返りを打った時に頭が落ちてしまうと目が覚めてしまい、睡眠の質が低下につながります。また、体に合わない姿勢で寝てしまうと、ストレートネックが悪化する恐れがあるのです。
そのため、枕を選ぶ時は横幅が広い枕を選ぶようにしましょう。枕の横幅は頭3つほどの大きさが目安とされていますが、体格の大きい方や、よく寝返りを打つ方は頭が落ちないサイズの商品がおすすめでしょう。
枕を選ぶ際の注意点
ストレートネックを改善したい方が枕を選ぶ際の注意点は以下のとおりになります。
- ・実際に寝心地を確かめてみる
- ・仰向けだけではなく横向きの寝姿勢でも確かめてみる
実際に寝心地を確かめてみる
枕のような寝具は実際に寝心地やサイズ感などを確かめてからの購入が望ましいでしょう。
インターネットのショップは、枕の種類が豊富ですが、ネット販売のみの商品は実際に触って確かめることができないです。
そのため、ストレートネックの改善のために枕を購入する方は、寝心地やサイズ感を試すか、返品保証の付いている商品を探してみてください。
仰向けだけではなく横向きの寝姿勢でも確かめてみる
ストレートネックの改善のためには、仰向き寝で理想的な寝姿勢を維持できる枕がおすすめでしょう。しかし、寝返りを打った後そのまま横向き寝の姿勢で朝まで過ごすこともあるのではないでしょうか。
そのため、ストレートネックの改善のために枕を選ぶ時は、横向き寝でも理想的な寝姿勢を維持できるか確認してみましょう。
横向き寝の場合だと、頭の中心と背中の中心がまっすぐになる高さがストレートネックの改善のために理想的な寝姿勢とされているようです。